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これまでこのブログでは建設DX、”建設業のデジタル変革”についてお伝えしてきました。様々な業界でIT化が進む中、海外の建設IT化と比較すると日本は数年遅れをとっていると言われていましたが、この数年、コロナ禍で一気に普及し、その差はわずかなものになりつつあります。
遅れをとっていた要因は、日本の国土と、日本の職人さん達の高い技術力にあると考えられています。海外の建設主要国は、国土が広大な国が多い一方、日本は一日あれば、遠方の現場にも実際に足を運んで、現地調査を行うことが出来る環境があります。また、綿々と受け継がれてきた職人さん達の高い建設技術によって、設計、施工のクオリティーが保たれてきたことが大きく影響しているのではないかと考えられています。
これらの要因は一見すると、むしろメリットのように感じられるかもしれませんが、この先、5年後、10年後の建設業の未来を見すえた時、どう映るでしょうか?
日本の建設業界は、高度な技術力と品質管理の徹底で知られています。精密な工法や高品質な建築材料の使用、独自の建築様式などが特徴であると言えます。釘を使わない木造建築から未曽有の災害に耐えうるインフラの整備まで、日本の建築技術は世界で称賛されつづけています。
しかしながら現代において、国内の建設需要は少子高齢化に伴い縮小傾向にあります。
高齢化により、建設業界では労働力の減少が進み、若手労働者の不足や建設技術の継承は喫緊の課題と言えるでしょう。
建設現場での重労働や高所作業などは、高齢者にとって困難で危険なものとなる場合がありますし、高齢労働者の働きやすい環境づくりが求められています。作業の効率化や負担軽減のための工夫、働き方の柔軟化、安全対策の強化などにも取り組む必要があるでしょう。
建設業におけるデジタル化の導入は、高齢化対策にも有効であると言えます。技術の継承に役立つ数々のツールやICTシステムの活用が進めば、現場の作業効率化や負担軽減につながると考えられます。
また、若手労働者の育成や技術継承のために、オンライン教育や研修プログラムの導入にも活用することができるでしょう。経験豊富なベテラン職人からの技術の伝承や、若手との協働プロジェクトなどにもICTシステムが普及してきています。
そして建設業界では、外国人労働者の採用が増えています。技能実習制度や特定技能ビザ制度を活用して、今後も外国人労働者が建設現場で働くケースが増加するでしょう。
こういった課題に対応していくためにも、建設業のDX化は必要不可欠なプロセスであると言えます。
建設プロセスにおいては以下のような業務フローが一般的ですが、
◆営業
・顧客管理ツール
・受発注プラットフォーム
◆現場調査
・ドローン 3Dスキャン
◆企画、設計、見積
・VR
・BIM
◆調達、金融
・受発注プラットフォーム
・建材EC
◆施工管理
・遠隔管理
・施工管理ソフト、アプリ
◆施工現場
・IoT、ロボット、自動化
当ブログでは引き続き、DX化を目指す建設会社様のサポートを主軸に、それに役立つ情報発信、上のような建設プロセスに必要なITツールのご紹介等、他にも様々な建設業関連のテーマについてお伝えしていく予定です。