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日本の建設業界では、様々な課題や問題点があり、日々どんな仕組みを取り入れるべきなのか学ばなければならない状況にあります。少しずつ改善されてはいますが、未だ良い状態であるとは言えません。
そこで意識したいのは広い視野を持って様々な知識を身につけ、よいシステムは積極的に取り入れていくということです。海外の建設業では、作業環境や作業効率の改善が行われており、今の日本と比較すると大きな差が出てきています。
実際に海外の建設業ではどのような事をしているのか一緒に確認していきましょう。
建設業における実際の市場規模で言うと日本はどの辺りだと思いますか?一昔前までは日本が先進国であり、常に世界1位を記録していましたが、それも1980年代、1990年代の話です。今の日本はどんな状況なのでしょうか?海外と比較しながら見てみましょう。
現在の建設業界の世界1位は中国です。人口の多さはもちろん、領有する広大な土地に多くの建造物を建てる必要があります。そのため、必然的に市場規模が拡大しました。しかし、人口の増加は少しずつ低迷していますので、今後どうなってゆくか分からないのも事実です。
【第2位 アメリカ】
第1位の中国と僅かな差でアメリカが2位にランクインしました。日本が世界1位だった1990年代以降、入れ替わるようにして1位になったのがアメリカでした。2010年頃まではアメリカがキープしていましたが、急激に市場規模を拡大した中国にその座を奪われました。ごく僅かな差なので、いつまた1位となってもおかしくない状況ではあります。
【第3位 日本】
日本は多くの問題を抱えているとはいえ、世界3位を誇る市場規模です。確かに素晴らしい結果なのですが、第2位であるアメリカとの差は約3倍と到底追いつくことが出来ないほどの差が生まれてしまっています。
ここまで大きく差が開いてしまうには理由があります。それは『働き方』や『作業環境』の違いに原因があると言えます。そもそも海外と日本では働き方が大きく異なります。
その中でも特にアメリカの建設業界では、日本でいうゼネコンのような仕組みがほぼありません。アメリカは設計と施工の2つの企業が、それぞれ直接引き受けるという仕組みになっています。
また労働組合が高度に組織化されており、建設会社と好条件の労働協定を結んでいるのも大きな違いの1つです。これにより、労働者にとって働きやすい環境作りや週休制度、賃金などの待遇、どれを取っても日本より勝っていると言えるでしょう。そしてIT技術やDX化など常に新しい取り組みが盛んなことも大きな要因です。
なぜ海外の働き方を学ぶ必要があるのか
近年アジア圏を中心に建設関係の需要が高まっています。これにより、日本の大手ゼネコンは海外進出を次々に始めており、海外の現場にて働き方や技術を学び、それらを元に日本で採用している企業が多くなっています。当然、海外で直接学んだ内容は、日本の建設業界における様々な問題の解決策となります。
ICTとは「Information and Communication Technology」の略称で、「情報通信技術」のことです。現代私たちは日常的にスマホなどを利用しインターネットの情報に触れています。これらのツールによって人と人がつながる技術をICTといいます。
海外では、ICT施工を活発に取り入れています。それによって少人数でも高い生産性や安全性を保つことが可能です。
建設業界におけるIoTの普及も目覚ましいものがあります。最近では、家電製品のIoT化が進み、スマホ一つであらゆる製品を操作できるようになりました。建設機械にもIoTが取り入れられ、ICT建設機械を自動制御し作業できる時代なのです。
いかがでしたでしょうか? 建設業界では多くのIT化やDX化が進んでいる中、海外では新しい制度や仕組みがどんどん生まれています。かつては日本が世界1位だったのに今ではどうにもならないほどの差が生まれているのは、海外の建設技術が常に進化を続けているからです。海外の建設業界を知ることで、新たに何か見えてくるものがあるはずです。どんなIT・DX化をしているか、働き方の仕組みはどうなっているのか、今後このブログで新情報を発信していく予定です。
最後までご覧いただきありがとうございました。