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建設DXを目指す企業で働く方々も健康の視点を

 現代の生活スタイルは忙しい日々のスケジュールの中、コスパやタイパという言葉が飛び交い、「効率重視」「スピード感重視」になりがちで、自身の生活や自身の健康に目を向けることをないがしろにしがちです。今回は、建設DXを目指す企業で働く方々の生活DXについても考えてみましょう。

ウェルビーイングという考え方

 健康とは、病気ではないことだけを指すのではありません。個人が健康で満足した生活を送るため、衣・食・住を整え、日常的に幸福感を持ち、総合的にバランスのとれた生活を追及することを、近年「ウェルビーイング」と呼んでいます。

ウェルビーイングは、個人が健康で満足した生活のための総合的なアプローチです。 これまでの健康管理とは何が違うのでしょうか。

身体的な健康

 健康的な生活には、まず生活習慣の見直しから、というのは皆さんご存じのことですね。バランスの取れた食事を摂り、十分な睡眠を確保すること、適度な運動を行い、ストレスを軽減することで、健康的な生活習慣を維持することが大切です。定期的な健康診断や予防接種を受けることも考えられるでしょう。

心理的な健康 

 近年、 ストレス管理やストレスケアという言葉もよく耳にするようになりました。身体には現れていなくても、自分自身でも気づかないようなレベルのストレスがあるかもしれないと、日々の生活に目を向けてみるのも大切です。

日常生活の中で自分自身に時間を作り、リラックスタイムを過ごしたり、瞑想を行うことで、心のケアをすることができます。また、趣味や興味のある活動に取り組むことで、ストレス解消や心の充実に活かしていきましょう。心理的な健康について話し合う場を持つことや、専門家のサポートも活かしていくと良いでしょう。

自己成長と学習

 新しいことを学ぶことや自己成長に取り組むことは、自己満足感や幸福感を高めるのに役立ちます。 興味のある分野の本を読んだり、オンラインのセミナーに参加するなど、自己啓発の機会を積極的に探しましょう。

社会的関係性

 人間は文化的で経済的に豊かな社会を実現するために、これまで戦後の復興や、経済の発展期において、活発な社会的関係を保つためにウェルビーイングはあまり重要視されてきませんでした。

現代においては、社会にどう関わるかだけでなく、家族や友人との絆を見つめ、様々なコミュニティに参加することで社会的感覚の幸福度を上げることが重要視されています。支え合う人間関係は、ストレスの軽減や心の安定に役立ちます。

ライフバランス

 仕事やプライベート時間、身体の健康とメンタルヘルス、人間関係など人生のあらゆる領域において均等にバランスを取ることを心がけましょう。

自身の生活を客観的にみて、生活の優先順位を決めてみることも大切です。先に述べたスマホの健康チェックに加えて、デイリープランナーやタスク管理アプリを活用することで、予定の管理や目標の達成度が分かりやすくなりますし、生活する上で、時間の使い方を見直すことができます。そうしてオフタイムを大切にして、プライベートを充実させることが、仕事のパフォーマンスにつながります。

まとめ

 ウェルビーイングは個人によって違うため、一概には言えませんが、自分自身のニーズやライフスタイルに合ったアプローチの仕方を見つけられると良いでしょう。 それには一度に完璧な状態を求めるのではなく、日々の小さな変化に気づき、継続していくことが大切です。心と身体の健康を優先し、ウェルネスを追求することで、より充実した生活を手に入れることができるでしょう。

持続可能な社会の実現をめざすこの時代に、瞬間的な幸せだけでなく、持続的な幸せを意味する「ウェルビーイング」を取り入れてみてはいかがでしょうか。