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建設業では現場の計画や進捗を管理するために「工程表」を使って、管理をしている方も多くいらっしゃると思います。全現場のスケジュールや、スタッフの割当が確認でき、効率的かつ、視覚的に現場を管理するために「工程表」は役立ちます。
しかし、材料の遅延や、天候、予定外作業の発生等により工程がずれることも多く、一度工程表を作成しても修正作業が頻繁に発生したり、紙で管理している場合は、何度も刷り直しをしないといけなかったりと、「工程表」の作成は意外と時間を要してしまう作業のひとつです。
そこで今回は建設業の方が「工程表」をシステム化することのメリットやデメリット、工程表の種類はどのようなものがあるのか、詳しく解説していきたいと思います。
工務店や専門工事業者によっては、そもそも工程表を用意していないというケースもあるかと思います。また工程表は社長や幹部だけの共有にとどまり、従業員や施主様と共有していない場合もあるのではないでしょうか。
しかし、工程表を作成・共有していないと、色々な場面で問題が発生してしまうことも考えられます。
例えば、
・従業員が工程を把握しておらず、作業にズレや遅延が発生する。
・工程管理や人員の割当が適切におこなえず、納期直前まで作業に追われ、長時間労働が発生してしまう。
・施主様と工程表を共有できず、施主様から不信感を抱かれたり、都度連絡が必要になってしまう。
など、特に施主様から不信感を抱かれると、信用問題に発展することも考えられます。
こういった問題を未然に防ぐためにも、「工程表」は建設業にとって必要不可欠になるのではないでしょうか。
建設業の業務作業である「工程表」をシステム化することは非常にお勧めです!システム化することで、修正の手間も軽減しますし、紙での印刷も不要なのでコストもかかりません。
以下にシステム化することのメリットをまとめてみました。
今、エクセルや紙で管理している方は特に「システム化」を検討してみてください。ステム化された「工程表」は、現場の進捗をリアルタイムで把握できるようになり、問題や遅延が発生した場合の修正作業も迅速に対応できるため、時間の削減に繋がるでしょう。
システム化された「工程表」は、複数の関係者でアクセスできるため、関係者間での情報共有がスムーズに行えます。
従業員や業者間だけでなく、施主様との共有にも使えますので、施主様への連絡もスムーズに行うことができるでしょう。
現場進行中、工程に変更が発生することは日々起こります。システム化された工程表は、変更が生じた際に簡単にアップデートでき、関係者にその変更を通知する機能があるため、工程が変更になった場合の連絡も簡単に行うことができます。
このように工程表のシステム化は、建築業においてさまざまなメリットをもたらすことでしょう!
先ほどはメリットをお伝えしましたが、もちろんデメリットもあります。
システムを導入するには、導入時のコストやランニングコストが発生します。また、初期段階での設定作業なども必要となるため、人件費と時間がかかります。
システムに慣れてくると時間も短縮されるかと思いますが、最初の段階では、システムの操作に時間を要することを視野にいれておきましょう。
建築業の技術は、日々変化しています。システムはその時のベストな状態で提供されていることが多いので、これからの変化に適応していくためには、保守やアップデートが必要となります。技術の進歩に伴う適応コストや労力も考慮する必要があるのではないかと思います。
既存のパッケージシステムの場合、自社の特定の項目に適していないことがあり、その場合自社の項目に併せてシステムのカスタマイズが必要になる場合もあります。システムをカスタマイズすると高額な費用が発生したり、そもそもカスタマイズ出来ない場合もありますので、システムを導入する前に、自社の要件に適しているか必ず確認しましょう。
「工程表」の中でも、表記の仕方によっていくつかの種類があります。それぞれに特徴があるので、自社の使い方ではどの工程表があっているか、把握しておくとより便利に使えるのではないでしょうか。
以下に代表的な工程表の種類をご紹介します。
バーチャートは、最も一般的な作業工程表で、縦軸に作業項目、横軸に日付が表示されたものです。全体のスケジュールや工程にかかる日数を視覚的に確認することができます。
ガントチャートはバーチャートに似ていますが、横軸に日付ではなく作業の進捗率を表示したものを差します。横軸が進捗率に変わるので、項目ごとの作業進捗が一目でわかります。
バーチャートとガントチャートの特徴を併せ持つのがグラフ式工程表で、縦軸に進捗・横軸に日時を記入し曲線で進捗具合を表示させたものをグラフ式工程表といいます。
ネットワーク工程表とは、円と矢印を利用し各項目にかかる工数と各項目間の関連性を示した作業工程表です。
いかがでしたでしょうか。
今の業務の中に「工程表の作成」がある方もない方も、業務フローの改善にぜひ「工程表のシステム化」を視野に入れてみてください。
ただ、システム化の導入を検討する際には、必ずデメリットとメリットをバランスさせ、しっかり検討していきましょう!